SEO対策※の基本設定が簡単に行えるプラグインAll in One SEOが大きめのアップデートです。
このプラグインはサイト公開時から利用している方も多いのではないでしょうか。
※SEOはSearch engine optimizationなので、さらに「対策」という言葉をつけるのはどうか?という意見は多く、私も同感ですが、もう一般的な言葉になっているので使っています。
All in One SEO Pack 3.0の主なアップデート内容
UI(ユーザーインターフェース)の改良
・メニューのレイアウト改善
一般設定含め、縦に長くなりがちな各設定項目のスペースを削減、また重複した項目の削除を行い、密度を高めています。
・デザイン一新
チェックボックスやフォームのデザインが今風でかっこ良くなっています。日本語環境で発生していたいくつかのレイアウト崩れも無くなっています。
・ツールチップの採用
今までヘルプ項目は?マークをクリックする必要がありましたが、マウスオンでヘルプが表示されます。
新しく追加された機能
・noindexにした投稿はサイトマップから排除
これは有り難いアップデートです。今までは、特定の投稿タイプ(例えばWordPressの添付ファイル)を検索エンジンにインデックスされないように、noindex設定にしていてもsitemap.xmlに含まれてしまう場合があり、これがGoogleサーチコンソールでエラーを引き起こす原因になっていました。
このエラー自体は放っておいても良い類の問題ではあったのですが、やはり気になる部分ではありました。
除外された投稿、ページ、カスタム投稿タイプは、noindexに設定されているとサイトマップに含まれなくなります。
これにより、Google検索コンソールや、インデックスが作成されていないページがサイトマップをクロールするために送信される他のウェブマスターツールの多くのエラーが解決されるはずです。
これは、noindexとしてマークしたコンテンツタイプを確認するために一般設定メニューをチェックする必要ももうないことを意味します。
What’s new in All in One SEO Pack 3.0? ※意訳
・除外カテゴリー→除外タームへ変更
サイトマップから除外する項目が、カテゴリーから各種タクソノミーを包括するタームへ変更されました。
・YandexとBaiduの認証サポート
ロシアの大手検索エンジンYandexと中国の大手検索エンジンBaiduのサイト認証のサポートが追加されました。
既存の機能に関する改善
・タイトル生成のマクロ改善
これは使いこなせば、特にニュースサイトには便利そうです!
既存の%blog_title%および%blog_description%マクロは廃止され(まだ機能します)、%site_title%および%site_description%マクロに置き換えられました。 WordPressはもともとブログプラットフォームとして始まりましたが、それ以上のものに成長しています。
そして今、私たちのプラグインはこれを反映しています。あなたが推測したように、今年を表示する%current_year%マクロも追加しました。
あなたのサイトにたくさんの「2019年のベスト10」と「2019年のトップ10」のリストがあるときに便利です。
新しい年が来たときにこれらを手動で調整する必要はもうありません。
サーチコンソールヘルプ:サイトマップの作成と送信
・サイトマップインデックスの利用がデフォルトに
XMLサイトマップモジュールはデフォルトでサイトマップインデックスになりました。また、サイトマップあたりのデフォルトのURL数を最大50,000から1,000に減らしました。これらの変更は両方とも、大規模サイトでのXML Sitemapモジュールのパフォーマンスを向上させるために行われました。
昨年の2.9リリースでは、XMLサイトマップモジュールに画像などの新機能が多数追加され、サイトマップファイルを動的に生成するのにかかる時間にかなり大きな影響がありました。
既存のすべてのユーザーがサイトマップインデックスを有効にし、[サイトマップページあたりの最大投稿数]を1,000に設定することをお勧めします。
「サイトマップインデックス」とは簡単にいうと、「サイトのページ数がかなり多い場合は、目次全部送られたら大変だから、目次をまとめた場所だけ教えて。後で見に行くから。」といった感じのGoogleの企画です。
1 つのサイトマップにはサイズが 50 MB(圧縮しない状態で)以下、URL が 50,000 件以下という制限があります。
これよりサイズが大きい場合や、URL が多い場合は、複数のサイトマップにリストを分割する必要があります。
または、サイトマップ インデックス ファイル(サイトマップのリストを参照するファイル)を作成して、そのインデックス ファイルのみ Google に送信することもできます。
サーチコンソールヘルプ:サイトマップの作成と送信
今まで「All in One SEO Pack」プラグインでは、「サイトマップインデックス」の利用は「本当にページ数が多い時だけ」を推奨としていたのですが、これがデフォルトになりました。
具体的な変更方法は下記の通りです。
「Notice: To avoid problems with your XML Sitemap, we strongly recommend you set the Maximum Posts per Sitemap Page to 1,000.」のアラートが表示されます。
「サイトマップインデックスを有効化」にチェックを入れ、サイトマップページあたりの最大投稿数を(言われたとおりに)1,000にします。
これでアラートが消えます。
・サイトマップにURLが新しい順にリストされるように変更
これも有り難いアップデートです。検索エンジンへのインデックスまでのステップが短縮される可能性があります。
以前は、XMLサイトマップモジュールは最初のサイトマップファイルに新しい投稿を書き込み、ファイルがいっぱいになると既存のURLを次のファイルにプッシュしていました。
これは、コンテンツを頻繁に追加または更新するサイトでは特に効率的ではありません。この順序を逆にしたので、既存のURLは同じ既存のファイル内に残り、検索エンジンは新しい投稿を見つけるために最後のファイルを探すだけで済みます。
サーチコンソールヘルプ:サイトマップの作成と送信
・OGタイトルとディスクリプションの文字数削減
FacebookやTwitterに投稿を共有した場合に表示される文字数が今までの1000文字から(昨今の標準的な文字数制限である)200文字に修正されました。
※タイトルは95文字推奨。
また、投稿ページのソーシャル設定のタイトルと説明フィールドに文字カウンターが追加されました。
削除された機能
・「サイトマップの圧縮」機能の削除
昔の帯域制限の頃の名残なので、今は必要無いと判断、削除とのことです。
サイトマップの圧縮はサポートされなくなりました。
何年も前に帯域幅が制限されていたとき、サイトマップファイルを圧縮することは、Webサーバーと検索エンジンの間で転送されなければならないデータを減らす為に有効でした。今日この問題はもはや関係ありません。
実際、サイトマップの圧縮では、サイトマップを動的に生成するのにかかる時間が長くなるだけなので、この機能を完全に削除しました。Google検索コンソールまたは他のウェブマスターツールでサイトマップの圧縮バージョンのみを送信した場合は、これを変更して標準(非圧縮)URLを送信することを強くお勧めします。
「All in One SEO Pack」は自動的に(もし圧縮サイトマップを使っていた場合は)古いURLを標準のサイトマップにリダイレクトします。
ただし、このリダイレクトがサーバーの問題のために起こらない場合があるかもしれません。
サーチコンソールヘルプ:サイトマップの作成と送信
・Google+のサポート終了
Google+は終了したので、当然削除となります。
如何でしたでしょうか?
SEO対策ツールとして、ますます手放せない便利な定番プラグインになりそうです。