部屋をざっくりと片付ける
先日会議の議題の粒度について書きました。
要は、議題の「粗さ」を最初に決めておかないと収拾がつかない。
通販事業の大まかな収益の推移から戦略を決めようと言う時に、キャンペーンで使用する景品の色について10分以上話したり、
逆に楽天のコーディングについて話している時に、やはり自社サイトの方に力を入れたほうが良いのでは、のような話になってしまったり。
で、これは部屋片付けにも使えると思います。
私は今でこそ部屋はかなりきちんと片付けている(重要)方ですが、学生時代はそのあまりの散らかりっぷりに、知らない人まで見学に来るくらいでした。
それから今に至るまでに、部屋の片付け方法は色々考えて実行してきたのですが、
まずは基本、「物を置かない」です。幸いコレクター気質は無いので、これを徹底するだけで部屋の整頓は段違いに簡単になります。
これが断捨離とか言うのか分かりませんが、無いものは片付ける必要が無いので最強です。
“見せる収納”系の片付け方を見ると、それはその状態をキープ出来る選ばれし者だから出来るだけじゃないか?と思います。
もう一つ、汚い部屋を一気に片付ける時に有効なのが、先ほどの「粒度」を決める、と言う事です。
どう言う事かと言うと、部屋片付けが終わらない人は、粒度の粗さをキープせず、細かい所まで行ってしまうので、それを全力で避けようと言う話です。
例として、まずは部屋に散乱する書籍や印刷物をなんとかしないといけないのに、
「本棚に入れるのは、カテゴリー別にしようか?だとしたらこのジョブズの本のカテゴリーはIT?偉人コーナー?それかサイズ別で整頓する?この前NAVERまとめで見た色別でやってみようか・・・」
等と、本をとる度に考えていたら進みません。
ちなみに、良くテレビでやっている整頓方法の「使うもの、使わない(捨てる)もの、分からないものに分けて・・・」の様な方法は、
番組の為のカメラの前でもない限り、その度に考え込んでしまって終わりなような気がします。
いきなり粒度細かくいきすぎと言うか、そもそもその決断が出来ないから部屋が汚い訳であって。
この方法で一旦見違えるように部屋が綺麗になった「部屋が汚い芸人やタレント」も、次の番組ではまた部屋が汚くなっていますよね。
話を元に戻します。
とにかく、まずは、思い出の品もスーパーのビニール袋も同様に扱う事がルールです。
別にこの段階で捨てる捨てないを考える必要はありません。これで自分が変わるんだとかそんな事も期待せず、一旦上辺だけを綺麗にする事に注力します。
(ちなみに、相当散らかっている部屋を想定しています。)
粒度高めの片付けの実行
いるいらない、では無く、物質で分けます。
部屋の物質を、紙類、布類、金属等工業製品、文房具、その他小物、あきらかなゴミ、などに分けます。
そして、紙類-これは書籍やパンフレット、思い出の手紙、会社から持ってきた印刷物すべて-を本棚かダンボールに入れます。使う使わないは考えません。
同様に、布類-タオルだろうが服だろうが、タンスか、無ければ大きめのビニール袋に入れます。
同様に、マウスだろうが、なぜか出張から帰ってきてそのまま部屋に置いてあるシェーバーだろうが良くわからないアダプターだろうが、同じ「工業製品」と見なし、ダンボールにぶち込みます。
このあたりまで、ふと手にとった本や文房具に心を動かされていなければ、部屋はかなり明るくなっているはずです。
捨てる、捨て無いはまた今度考えれば良いので気は楽です。
この粒度粗めの作業を繰り返し、表面上綺麗な部屋になった所で、ひとつひとつのカテゴリー(書籍やガジェット類、洋服など)を時間のある時に粒度細かめに、こだわって整理していけば良いだけです。
コツは、
・その日に終わると考えない事。「今日から綺麗な部屋に住むんだ」などと、1日で終わると考えているから逆に細かい部分も作業してしまう。とにかく表面上綺麗にしてから考える事。絶対気力は続かない。
・とりあえずダンボールに詰め込むのは有効。うまくいくと、何も解決していないのに佐藤可士和のオフィスのような見た目(だけには)になる。
です。
ちなみに、重ねて言いますが、上記の方法は私が昔、部屋が片付けられなかった頃に考えたもので、現在はきっちり整理整頓しています!
他にもいくつか方法思い出してみます。