猫たちの夜が描かれた絵本です。
主人公は著者の飼い猫「白木」。
白木のぶすーっとした顔が良いキャラクターをしています。
3歳くらいから。
猫たちの秘密、教えます。
愛猫家としても有名な画家、町田尚子が贈るファンタジックな猫たちの夜。ある日、猫は気付きます。
「あれ? もしかしてそろそろ…」
その夜。
「まちがいない、今夜だ」
猫は家をそうっと抜け出し出かけていきます。著者紹介
町田尚子1968年、東京都生まれ。1991年武蔵野美術大学短期大学部卒業。月刊『新潮45』表紙(2002年1月号~2008年10月号迄)を担当。
装画に、 「ペギー・スー」シリーズ(角川書店)、『ドラゴンキーパー』(金の星社)など。
絵本に『いるのいないの』『あずきとぎ』(共に、作・京極夏彦 岩崎書店)、『うらしまたろう』(文・山下明生 あかね書房)、『おばけにょうぼう』(文・内田麟太郎 イースト・プレス)、『さくらいろのりゅう』(アリス館)、『だれのものでもない岩鼻の灯台』(作・山下明生 絵本塾出版)など。作品集に『FERRISWHEEL』(project:ARTSANDCRAFTS)がある。
WAVE出版
絵本「ネコヅメのよる」
「おや?」「あれ?」
と猫の「白木」が何かに気がつく所からストーリは始まります。
間違いない、と確信した白木は、他の大勢の猫達と共に「ネコヅメ」を堪能しに行きます。
夜を描いた絵本は、直接的では無くても不思議な怖さを醸し出しているものがあり、それがなんとも言えない魅力となっています。
怖さや不安と同時に、日に照らされた日常とは何か別の世界を感じさせてくれるからかもしれません。
「ネコヅメのよる」もそんな絵本のひとつです。
リアルな絵柄で描かれた田舎のディテールや夜の道は、慣れない土地で夜の散歩をしているような、不安で楽しい気持ちにさせてくれます。
息子は表紙の白木の眼光に気圧されたのか、この絵本はそっと他の絵本の後ろに置き直していました。(笑)
文字は1行〜3行程度の繰り返しなので、ゆっくりと読めます。