先日、お客様より下記のメールを転送頂きました。
以前にサイトリニューアルの際、SSL化も行っていたのですが、「SSL化がされていない!」というメールが来たとのことです。
文面の雰囲気から、お客様も私も「まあスパムでしょうが」という認識でしたが、念の為確認してみました。
結果としてはやはり迷惑メールで、弊社のリソースを無駄に使っただけでした。
※私自身は、警告的なメールタイトルだけでも全て迷惑メールとしてフィルターをしています。
迷惑メールに入ったメールが実は人生において大切なメールだった、でも構わないスタンスです。
株式会社◆◆にてウェブサイト関連の
コンサルティングをしております◆◆です。前回はウェブサイトのhttps化について、iPhoneで表示されている「安全ではありません」という警告表示を確認していただきました。
今回はスマホではなく、PCでどのような警告表示がされているのかをお伝えさせていただきます。貴社サイトの「http:◆◆」を、市場シェア46%を占める「Google Chrome」で確認すると、上記のような警告表示がされています。こちらもhttps経由の「https:◆◆」にすることで、この警告表示は消えてなくなるのです。
市場シェア46%ということはPCで見る方の2人に1人という計算です。
もし、BtoBのような対企業のビジネスをされている場合、社内からPCで見られているほうが多く、社長や中間管理職のような決定権者がPCで見ている可能性も圧倒的に高くなります。
また、大きい会社になればなるほど、httpsのようなセキュリティ対策は当たり前に対応されているものです。そのため、取引先のウェブサイトがどこまで対応されているかで、取引後の信頼性を図られていたりします。
客観的に考えると「このサイトへの接続は保護されていません」と表示されていれば、その企業の印象は決して良いものではありませんよね。
相見積のように他社と比較されることもよくありますが、知らぬ間に大事な取引を逃してしまわないためにも、自社サイトがどのように見られているのか正確に知っておく必要があるかと思います。
そのような問題に対処するためにセキュリティ対策のメリット・デメリット、対策手順まで全て解説された無料の小冊子をお配りしています。
既に100社以上の企業からご請求いただいており、好評のため増刷させていただきました。 少しでもセキュリティ対策をご検討されるようでしたら、下記ページより詳細をご覧ください。
SSL化のミスの可能性
物事に絶対は無いので、弊社の作業ミスの可能性も確認しました。
https化は新規では簡単ですが、リニューアルだと見落としの可能性もあります。例えば
・どこかのページに一箇所でも旧アドレスの画像やCSS読み込みリンクがあればアウト
・httpでも閲覧できる場合はかなりグレー
等です。
全て確認しましたが、現時点でSSL化に問題はありませんでした。
つまり、問題無く完了した作業に関して、このメールにより少なくとも30分のリソースを使いました。
迷惑メールチェッカーで会社名を検索してみる
迷惑メールの口コミサイトがあったので、社名で確認してみました。
https://mail.meiwakucheck.com/
口コミが正しいとは限りませんが、まあ思っていた通りの評判でした。
セキュリティ対策詐欺について
私は昔から迷惑メールや電話に対してかなりの拒否反応があり、Gmailのフィルター設定もこの10年で膨大な数になっていて、通常迷惑メールを目にする機会がありません。それにより、大切なビジネスのメールも取りこぼしているのでは、というくらいです。
ビジネス以外でも電話を使う機会はほとんどありません。
その為、この手のメールは久しぶりに見ました。
スパムメールを送信するのであれば、無作為では無く、せめてきちんとSSL未対応のサイトをスクレイピングすれば良いのに、という感想です。
例えば、社員がきちんとSSL化したサイトに対してこのメールが送信され、上司から「うちのサイト大丈夫なのか?」的な言葉をかけれらたら頭に来るでしょう。
SEO、LPO、SNS対策、オウンドメディアマーケティングと来て、今はセキュリティやマーケティングオートメーションの営業メールや電話が多いのかもしれませんが、一律無視で良い、というのが私の結論です。
これらが必要無いのでは無く、必要になれば自分から調べれば良いからです。
思い出しましたが、昔社員だった頃に受けた営業電話で印象深かったのが、
「LPOの件ですぐに社長に繋いでください」
という電話です。
LPOは「Landing Page Optimization」で、ざっくりと「検索や広告から来た人が最初に見るページをきちんとしましょう」という施策です。
大切ですが、緊急で社長につなぐ必要はありません。
何IPO(Initial Public Offering = 新規公開株)っぽい感じで言ってんだよ、と思いながら電話を切ったことを覚えています。