そのクオリティの高さから有料テーマの利用を検討していても、事前に試すことが出来ないことがネックになっている場合があると思います。
また、初心者にとってはテーマ自体の宣伝文や説明、特徴の項目が多すぎて、なかなか判断が付かないことも多いでしょう。
私も自社用、クライアントワーク用にテーマフォレストなどの販売サイトを利用していますが、購入後に自分が意図していたサイトが出来ず、そのまま使わなくなったケースもあります。そんな事を避けるために、海外WordPressテーマを購入する際に私が気をつけていることを紹介します。
購入前のチェックポイント
チェックポイントその1 販売数
まずは販売数を確認します。
販売数が多いから良いテーマだ、ということでは無く、アップデートが重要なWordPressテーマにおいて、ユーザーの声が大きいほど制作チームが途中でアップデートを止めづらくなる事が理由です。
販売数において、新作の場合は当然不利になりますが、目安として1年以内に800~1000個以上の販売数があれば検討しても良いと考えます。
例外として、過去に多くの販売を行なっている制作チームの新作は候補に入れることがあります。
チェックポイントその2 最終アップデート日
次に重要視するのが、最終アップデート日です。
販売数が多いテーマの場合、単に昔からリリースしているから、ということも考えられます。
この数年の間でも、レスポンシブデザイン、1ページタイプのサイト、パララックス効果やフラットデザイン、メイソンリー(ピンタレスト風の可変グリッド)など、テーマに求められる機能や流行りもどんどん変化しています。最終アップデート日から半年以上開いているテーマは候補から外します。
チェックポイントその3 アップデートログ
最終アップデート日だけでは、更新頻度はわかりません。そこで、アップデートログをチェックします。
テーマフォレストの場合は、テーマ紹介ページの下部に表示されています。
機能追加だけでは無く、Fixed bug・・・の言葉が並んでいると良い兆候です。バグは必ず存在するので、それに対応してくれるかどうかが判断出来るからです。
この3つのポイントをクリアしている場合、一応テーマとして標準の動作はしていると考えています。
チェックポイントその4 コメント欄
ざっと眺めて雰囲気を掴むだけでも構いません。
特に最初の数十〜200個くらいは共通の質問が多いので、それにどう答えているか確認してみるのも良いでしょう。
チェックポイントその5 ページ構築システムが自前か、プラグイン(ビジュアルコンポーザー)か
有料テーマの殆どが、ページの作成を用意にする「ページビルダー」インターフェースを備えています。
例えば、「テキスト」や「画像」、「最近のブログ」などのパーツをブロックのように自由に組み合わせて構築する機能です。
このページビルダーには大きく分けて2種類あり、「作者のオリジナル」か、多くのシェアがある「ビジュアルコンポーザープラグイン」のどちらかです。
このページビルダーがオリジナルの場合、たとえビジュアルコンポーザーより優れた使い勝手だとしても、注意が必要です。それは、後々テーマを変えづらくなってしまうからです。
ページビルダーの使用はブログ等の投稿ページでは無く固定ページが大半なので、テーマを変える事になってもページ数的にはそれほど手間はかからないのですが、似たようなテーマで迷った場合は「ビジュアルコンポーザー」をサポートしている方を選んでいます。
※ブログやニュース投稿メインのテーマの場合、いちいちページビルダーは使用しないのでこの限りではありません。
特に重要視していないポイント
その1 星評価について
星の評価は参考程度に留めます。
基本的にテーマフォレストではユーザーの評価が高く、大体4以上になっていて、星5つも珍しくはありません。
また、少し変わった機能系のテーマでは最初の設定のハードルも上がり、星の評価も低くなる傾向があります。
その2 「◯◯特化型」にこだわらない
当サイトでテーマを紹介するときも「◯◯のホームページ制作に」のような書き方をしていますが、これは「テーマのデザインの系統」程度に捉えたほうが良いでしょう。
例えば病院のサイトを作る場合も「病院サイト特化型のWordPressテーマ」である必要はありません。
予約フォーム、診療科目、医師のスケジュール表示など、自分のサイトに必要な項目をピックアップして、それにマッチしたテーマを探すほうが良いと思います。
※ただし、通常のサイトと、ブログやニュース等の投稿メインのテーマは異なる部分が多いので、そこは分けて探した方が良いと思います。
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