デザインやサイトの機能と違い、「運用を楽にする」工夫は地味で、分かりづらい部分があります。
しかし、97年からホームページを20数年間作成/運用し、自らも更新してきた人間として、「運用が楽であること」は最も重視している部分であります。
ECサイトのように、否が応でも毎日のチェックが必要なサイトと違い、コーポレートサイトやブランドサイトはオープンした後放置されがちです。
場合によっては「リニューアルしました」という唯一の更新が数年前、ということもよくあります。
そのひとつの理由として、コンテンツの更新が面倒、担当者がいないとわからない、記事を追加するときのルールがあるのか無いのかわからない、引き継ぎも面倒、等があります。
また、通販サイトと比べてサイトの目的(ブランディングやBtoBのお問合せ数の向上、営業ツールとしての活用)が長期的な場合も多く、更新の優先度が低くなることも挙げられます。
しかし、現在のSEOは広告面や技術はもちろん、「現場での頻繁な更新と改善」の繰り返しがなにより大切です。
しかしながら、ほとんどのウェブ制作会社においては、自らがウェブのプロである為、あまりウェブのことを知らないスタッフが更新することを軽視しがちです。
ちょっとした更新でも制作会社に依頼する必要があったり、PHPプログラムの修正が必要になったり、一回の変更で済むはずの修正を、数ページに渡り手作業で更新するようなサイトでは、いつしか日々の更新から遠ざかってしまいます。
多くの場合、このような設計上の課題は後から気が付きます。
提案においてもデザインや機能は目を引きますが、「管理画面をこうする」「情報はここにまとめて、後で使い回せるようにする」「タグを極力使わなくてすむようにする」等の工夫は地味で、無視されがちです。
結局、数年もたたないうちにリニューアルの必要に迫られたり、中止したサービスがいつまでもサイト内に残ったり、担当者でもどこにどういった情報が掲載されているかわからないサイトになってしまいます。
本資料では、更新に関する不必要なハードルは極力取り除き、現場で簡単に運用できるサイトにする為に弊社が実際に行っている施策をいくつか紹介します。