3、現場でPHPコードを触る必要性を減らす設計


「そこは一旦テンプレートをダウンロードして、17行目の・・・」といった面倒を無くす

現在のホームページ制作会社が作成したサイトでも非常に多く見受けられる、運用のハードルを上げてしまう設計です。
例えば、会社のキャッチフレーズを変えたい、ナビゲーションの名称を変えたい、バナーをひとつ入れ替えたい、となったときに、「それはsingle.phpの173行目を変えてください」と言われるような設計です。
制作会社のスタッフにとってはPHPコードの編集は日常的な作業かもしれませんが、一般的な会社のウェブ担当者にとってはFTPをつなげたり、PHPというプログラムのコードを触ることは気が重い作業です。

せっかくのWordPressの機能を使っていない

下の画像はWordPressのナビゲーションを修正する画面です。
この機能を使えば誰でも簡単に文言や順番を変更することが可能です。

しかし、下のように、ナビゲーションメニューやコンテンツに関するデータをPHPファイルに直接書き込む設計があります。

弊社では、極力WordPressの機能を利用し、装飾や特別な機能が必要な場合でも、将来変更の可能性のあるテキストなどは極力コード内への記述を避けます。

日々更新すべき情報を、PHPに手書きで記載してしまっている

その他、弊社が目にした実際の例です。全てウェブ制作会社が作成したホームページです。
・日々増える商品やサービス名をPHPに記述している
・トップページのお客様の声一部抜粋、のようなカスタム投稿タイプの抽出で済ませるべき部分をいちいち手書きしている
・スタッフ紹介のような、将来変更が確実な記事をPHPに書き込んでいる

これでは、ちょっとした変更でもPHPコードを触る必要があり、WordPressの利点が生かされません。
PHP内に商品などの固有名詞会社情報やスタッフ等の変更が確実な情報サイトのキャッチフレーズのような、SEOに関するテキストなどが書き込まれている設計は要注意です。

例えば商品名を直接PHPに書き込んでいると、その商品名に変更があった時、終売アイテムになった時など、このページでは正確な情報、あちらのページではいつまでも古い情報のまま、ということが起こります。
この場合は、投稿タイプやカスタムフィールドから一意的なデータを取り出し、一回の変更でサイト全体に反映させる設計にすべきです。


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